Amazon(シグマネオ)の代引き詐欺

熊本市で「家族の安心・安全のお手伝い」をしていますサレ夫探偵社です。

掲題の件、数日前からネットで騒ぎになってますね。
こういう犯罪は一気に同じ手口で複数の販売店でやる可能性が高いのですが、タイトルにも書いた「合同会社シグマネオ」という会社が一番名前が多いようです。

Amazonで物を売りたいと思った場合、２種類の方法があります。
・Amazonの倉庫に商品を置いてもらい、発送業務も一括して依頼する。
　→自分は何もしなくて良い分、手数料が高額になる。
・Amazonから「売れたよ」と連絡を貰い、自社から発送する。
　→在庫を自分で保管・管理する手間や梱包・発送の手間がかかる。

その為、小さな販売店や個人の場合は後者(マーケットプレイス)という契約をする方が多いのですが、シグマネオも個人名で登録していて、発送元伝票には「合同会社シグマネオ」と表記しているようです。

以前、Amazonはアカウントの乗っ取りが問題になった事もあるので、Amazonに記載されている住所や氏名も架空、もしくはアカウントを乗っ取られた、詐欺事件とは無関係の第三者の物である可能性が高いと思われます。
犯罪者が実名で自宅の住所をネットに載せて詐欺はしないでしょう？

手口を簡単に説明すると、こういう流れです。

１．利用者がAmazonで商品を購入する。
２．Amazonがシグマネオに発送先の情報を送る。
３．シグマネオは発送先に代引きで偽の荷物を発送し、時間を空けてAmazonにキャンセルを伝える。
４．キャンセルされた事を知らない利用者(の家族)が代引きで受け取る。
　　※しかも中身は注文とは異なる物(大人のオモチャ)が届く。

ちなみに、Amazonに苦情を入れても「その注文はキャンセルされていてクレジットカードの返金処理は済んでいる。代引きの商品はAmazonとは無関係」と言われたという報告もありました。

Amazonでは本来、自社が発送しないマーケットプレイス商品であっても「届かない」「違う商品が届いた」等の場合は保証があり返金を受けられるのですが、「シグマネオが勝手に送った代引き荷物はAmazonが仲介した商取引ではないので」という話なのです。

「代引きで買ったかな？でも値段が一緒だし買った物が届いたんだろう」と受け取ってしまった方や、「あ、何か買ったって言ってたな。受け取っておいてあげよう」とご家族が受け取ってしまわれたとの事。

つまり、シグマネオはAmazonを注文者の個人情報を抜く為に利用した訳です。
何も注文していないのに急に代引きの荷物が届けば普通は受け取りませんが、数日前にネットで買い物をしていれば代引きでも受け取る確率が格段にアップするのを見越してこの方法を思い付いたのでしょう。
※騒ぎになって数日経つので既に出品停止になって、既にこの会社には注文できないと思いますが。

ただ、現在はAmazonとしても注文者の情報を詐欺グループに渡してしまった責任を感じているのか、当初に比べるとかなり柔軟に対応しているという情報もあるので、まずは警察に被害届を出し、受理番号をAmazonのサポートに伝えると今後の展開次第ではAmazonが補償してくれるかもしれません。

しかし「なぜその発想力をまともな仕事で活かさないのか」。
「その脳ミソを犯罪に使うのではなく、世の中の為になる、人に喜ばれる事に使えば良いのに。」
こういう事件がある度にそう思ってしまいます。

サレ夫探偵社は「家族の安心・安全のお手伝い」をしています。
依頼があれば被害届の提出への同行もやっています。
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