盗聴器の調査

熊本市で「家族の安心・安全のお手伝い」をしていますサレ夫探偵社です。

今回は「盗聴器の調査」についてご紹介します。

GPS発振器の調査同様、盗聴器の調査は会社毎に発見可能な機器に幅があります。
これはより高額な特殊調査機器を用いることで、発見可能な対象物を増やしているか否かです。

ちなみに、皆さんが風邪っぽい、体がダルい、そういう時はどうされますか？
近所の内科を受診し、処方された風邪薬を飲んで様子を見るという方が多いと思います。
毎回5000円以上の特別料金を払って朝一から総合病院に行き、夕方までかけて全身のMRIとCT、PET検査を受けているという方はいないでしょう。(そもそも救急でもなければ予約しないと受けられない事がほとんどですし)

弊社は盗聴器の調査もこれと同じだと考えています。

町医者にはMRIやCTはありません。でも病院として機能しています。
これは、町医者に来る患者のほとんどは聴診器と問診、触診で診断し薬を処方すれば済む事が多く「これはちょっとおかしいぞ」「精密検査が必要だ」という時は総合病院を紹介する事で巨大な総合病院とは住み分けをしているからです。

これと同様に、弊社は専門業者が所有する高額な調査機器は保有していませんが、それは弊社では個人宅の調査依頼が多く、必要に応じて専門業者を紹介する事で専門業者とは住み分けを行っているからです。

総合病院は「MRIも置いてない町医者なんか医者じゃない」とは言いませんが、盗聴器探しの専門業者は「特殊な機材も持ってない業者はダメだ」と言いたがります。まぁ自分の会社に依頼して欲しいのは分かりますが、全ての患者に「まずは全身の精密検査をしましょう」という医者は「自分が儲けたいだけなんだろうな」と思ってしまうのは私だけでしょうか？

参考までに、皆さんが「盗聴器」と聞いて想像する、コンセントのトリプルタップやコンセント裏にワニ口クリップで取り付ける盗聴器といった、現在購入可能な市販盗聴器(アナログ)が使用する周波数は主にUHF帯の３種類だけです。

実は電波は限りある貴重な資源なので国(総務省)が用途ごとに周波数を割り振っており、個人や企業が自由に好きな周波数を使って良い訳ではありません。そのため、空いている周波数帯(バンド)というのは限られるのですが、その中でも
・混信しにくい周波数帯
・盗聴器の購入者(仕掛ける側)が特殊な受信機を用いなくても受信できる周波数
・(大量生産するので)安価に入手できる送信モジュールの周波数
という条件をクリアするため、数種類に限定されてしまっていると言われています。
※一時期異なる周波数の盗聴器が販売された時期がありますが、現在は入手不可能となっております。また、その時期に購入した盗聴器も発見できるよう、弊社では独自に作成したオリジナルの盗聴電波周波数リストを使って様々な周波数の調査を行っております。

つまり「市販の盗聴器は市販の受信機で受信できる周波数を使っているので、高額な特殊調査機器が無くても発見できる」という事です。

もちろん、自作すれば部品の組み合わせ次第では自由に周波数を割り振る事は可能なので、自作の盗聴器が使われる可能性もゼロではありません。ただし、その周波数が何かに割り振られている場合は混信するので、自分自身も聞き取れないばかりか、本来の用途で使用している人も受信するので、犯行(盗聴)が発覚する危険性が高くなりますし、何よりそれには
・ご自宅に出入り可能で
・高い電波と電子工作の知識と技術があり
・一般的な受信機では受信できない電波を受信できる特殊な受信機を保有していて
・自分を恨んでいる等、ご自宅を盗聴する動機があり
・これらすべての条件を満たす人物が身の回りにいる
という条件をクリアできる人である必要があります。

そういった「必要性がほぼ無い」という明確な理由があって弊社では高額な特殊調査機器は保有していない訳です。
※ネットで専門業者のWEBサイトを見てみると「1.2MHz/2.4MHz、6GHzの盗聴器が」という話が書いてありますが、熊本には実店舗で盗聴器を堂々と扱っている店は無く、ネットで(秋葉原等のお店から)購入する事になりますが、その場合「UHF帯 A/B/C 3チャンネル」と呼ばれる周波数で送信する機種しか購入できず、私自身もその周波数帯を使う盗聴器がどこで買えるのか分かりませんし、一般人には入手が難しいと判断しています。ただのワイヤレスマイクや無線送信機を盗聴器として使うことはできますが、サイズ的にも家人に気付かれないように設置するのは難しいと思われます。
※ただ、実際にそういった特殊な盗聴器を用いる事例が存在するから専門の業者が存在していますので、大企業や研究所のような場所では企業スパイにも注意する必要がありますし、高額であっても特殊機材を保有する専門業者を雇う事をお勧めします。

町医者でサクッと診てもらい様子を見るのも一つの方法ですし、総合病院で時間とお金をかけて精密検査を受けるのも一つの方法です。
最終的に「どのレベルで調査するか」は依頼者様の判断です。可能性と費用のバランスでご判断頂ければと思います。

サレ夫探偵社は「家族の安心・安全のお手伝い」をしています。
病院の話を書いていたら健康診断に行っていないのを思い出しました。
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