ネットの広告は詐欺だらけ
熊本市で「家族の安心・安全のお手伝い」をしていますサレ夫探偵社です。
皆さんも(課金しなければ)無料のゲームやSNSを使っていますよね?そういったサービスが「なぜ無料なのか」を考えた事はありますか?
そうです。収入源は「広告」なのです。
その為、ゲームやSNSは、様々なゲームや怪しげな商品の広告にまみれています。
ゲームならアイテムを無料で貰う時、失敗したステージをリトライする時、SNSでは普通の投稿に見せかけた広告が表示されていますし、もうゲームをしているのか広告を見ているのか分からないような物まであります。
タイトルで書いたのは「スマホやSNSの広告経由で買った美容クリームで化学ヤケド」という話がニュースになっていたからです。
一般常識レベルの知識があれば「シミが簡単に取れる」なんて事があり得ない事は容易にわかります。
しかし、世の中には一定数、知識がなかったり、広告の内容を全て真に受ける極めて素直な方がいらっしゃいます。
今回はそんな詐欺広告に騙されて中国から購入した得体の知れない美容クリームを塗ってしまい、治療に1年以上かかるヤケドを負ってしまった方が出たそうです。この場合「日本で承認されていない薬品を個人輸入して使用した」なので、自己責任となりどこからも何の補償も受けられませんので治療費は全額自己負担です(保険は適用できても誰かが治療費を出してくれたりはしないという意味です)。
参考までに、件のクリームは検査の結果、pH14という強アルカリ性のクリームで、人体に使用した場合「皮膚への腐食性があり不可逆的な損傷を起こす」という代物だったそうです。「不可逆的」という事は「通常の皮膚の再生では元には戻らない」という事ですね。
ちなみにpH14というと「排水管の洗浄液」が該当します。排水管に詰まった髪(タンパク質)を強力に分解して排水管の詰まりを除去するアレです。そんな物を顔に塗ったら皮膚が分解されて溶けます。まぁ皮膚を溶かすのですから、シミがある表皮全てを溶かして「真皮むき出し」にしてしまえば、ある意味ではシミも取れると言えば取れるのでしょうが。。。
そんな代物を販売しても、販売元は中国の会社ですから日本の警察は手出しできませんし、中国の警察が日本人の為に捜査をする訳がありません。つまり、被害者は金を払って、顔に不可逆的な損傷を受けて、治療費は全額自腹という地獄のような目に遭ったという事です。
他にもちょっと前に流行った「初回分90%OFF」の商品を買うと12回契約なので残り11回分は定価で買わされる。といったような詐欺まがいの広告も未だに見かけます。
これも海外から配信している広告はその国の法律に従うので、日本と違って消費者保護が法で定められていなければ、中途解約もできませんし返金も受けられません。もしその国に何かしらの法律があったところで、時給数万円の国際弁護士に依頼して、何百万も弁護士費用払って訴訟を起こしますか?費用を考えたら普通は泣き寝入りです。
まぁこんな詐欺まがいの広告の配信を許可しているのもどうかと思いますが、国によって法律が異なるのですから「日本の感覚で物事を捉える側が悪い」というのが「自由が尊重される代わりに責任も大きい」海外の感覚です。日本の法律は外国人には「契約者は大人なのに日本は過保護過ぎる」「こんな怪しさ満点の広告に飛びつく意味がわからない」と映るのかもしれません。
また、どうしても「中国産・中国製」と聞くと「安かろう悪かろう」という言葉を思い出してしまうのですが、先日ご相談頂いた方に見積もりをお出ししたら「他社より随分お安いですね」と安過ぎて不審がられてしまいました(苦笑)。
フランチャイズの探偵事務所やバンバン広告打って下請けに流すところに比べたらフランチャイズ料も必要ありませんし、広告費も最低限に抑えて中間マージンも省ける分、そういうところよりは安いというちゃんとした理由があるのでご安心を。
サレ夫探偵社は「家族の安心・安全のお手伝い」をしています。
でも事務所は利用頻度が低過ぎて本当に引っ越そうかと考えています。
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