示談の意味
熊本市で「家族の安心・安全のお手伝い」をしていますサレ夫探偵社です。
元アイドルグループの方が芸能界の引退を発表されましたね。何年も前に示談で済ませた話を今更蒸し返した週刊誌に将来を潰されたような形です。
今回は「示談(示談書)」について書いてみます。
「示談」というのは民事上の手続きの一つで、警察は一切関係ありません。
当事者、もしくは当事者の代理人である弁護士が締結する「契約」です。
つまり、分かりやすく言えば、「当事者間で被害の弁済を行い『これで終わり』と約束する事」を言います。
では、なぜ今回蒸し返しが発生したかですが、可能性として
1.示談内容の守秘義務に関する条項がなかった。
2.相手方が守秘義務に違反した。
3.守秘義務の無い第三者がベラベラ喋った。
この3つが考えられますが、「1」は弁護士が入っているでしょうからまずあり得ません。「2」も可能性は低そうなので、今回は「3」の可能性が高いですね。
「相手方が守秘義務に反して第三者に話したからじゃないの?」と思ってしまいますが、通常は示談(守秘義務の締結)以前に、周りに話している(相談している)事が多いですからね。
あくまで示談は「当事者間の契約」なので、事前に話を聞いていた第三者には守秘義務は無いという事です。
つまり、不倫で示談にする場合もそうなのですが、例えばサレ夫と間男が「サレ夫はこの件を間男の勤務先や家族、その他にはバラさない」という示談書を交わしたとしても、それは「サレ夫がバラしてはいけない」であって「第三者(事前に話を聞いていたサレ夫の友達)がバラしてはいけない」は含まれません。
だって示談書に第三者(サレ夫の友人)の名前はありませんから。
※サレ夫本人とはバラさない契約をするのは普通にある事です。そうでなければ示談にする意味が無いので。
ただ、サレ夫の友人と示談書を交わす事はあまりありませんし、そうする意味もあまりありません。理由は後述。
また、「第三者がバラした場合はサレ夫が責任を負う」みたいな条項を入れるのは自由ですが、裁判ではまず認められません。昔から「人の口に戸は立てられぬ」と言うように、そもそも「履行が極めて困難な契約」は無効となる可能性が高いので。
※ただ、入れておくと周りにも口止めしてくれる可能性はありますし、今回バラしたであろう第三者も金目的でしょう。
世間一般の良識のある大人は好き好んで他人の示談になったトラブルに首を突っ込むことはしませんから。
ちなみに前述の「サレ夫の友人と示談書を交わす事はあまりありませんし、そうする意味もあまりありません。」についてですが、なぜ意味が無いのか。
これは仮に「示談にしたのに不倫をバラされて職場をクビになった!訴えてやる!」となったところで「職場に不倫をバラしたのが示談書を交わしたサレ夫、もしくはその友人である」を立証するのが極めて困難だからです。
※誰がバラしたのか分かりもしないのに「守秘義務違反だ!」と言っても裁判所は相手にしてくれません。
個人情報保護法もあり、職場が「◯◯さんから書類が届いた」なんて言う訳ありませんし。
恐らくは引退された方も
・誰がバラしたのかの特定が困難。
・裁判してまで違約金や損害賠償金を取る程、相手が金を持っていない。
・そもそもご自身がお金には困っていない。
色んな理由で「もういいや。めんどくせぇ」となったのでしょう。
しかし、9000万も示談金支払っておいて週刊誌なんかに将来を潰されるってたまりませんね。
色んな意味で「示談書って意味あるの?」と世の中に問う出来事ではありますが、賠償金を支払って示談にするような事をしないのが一番という事だけは間違いないかと。
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